2024/06/24 投資の世界では、長く持たないとわからない世界がある
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－投資の世界では、長く持たないとわからない世界がある－
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者（RIA）の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第534号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの？』『本当のことを教えて！』に答えるメルマガにしていきます。
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－投資の世界では、長く持たないとわからない世界がある－
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同じ株式市場でも、人によって、その投資の仕方はまるで違うものがあります。人種が違うというより、人間とチンパンジーの違いくらいの差があるといってよいでしょう。それだから、株式市場は成り立っているとも言えますが、その違いが何をもたらすか、今週はじっくり見てみましょう。
□ 売ったり買ったりする人は、株価の上下で利益を取る
毎日売ったり買ったりして、今日はいくら儲かったという人は、株価の上げ下げで利益を取っています。これはこれで、売り買いが活発なため、流動性が高まるという効果はありますが、そのやり方は日銭稼ぎというやり方、100万円の持ち金で、今日は5万円儲かった、昨日は3万円損したというようなやり方です。
□ ずっと持っている人は、会社の成長で利益を取る
一方で、会社の成長に着目して、100万円を投資して、長く持っている人は、日々売買することはありません。そのため、市場の流動性には貢献しません。一方で、長く持っていると、100万円が2倍になって200万円になり、200万が2倍になって400万円になり、400万円が2倍になれば800万円と、利益は膨らんでいきます。
□ この違いで、長い間に大きな差ができる
売ったり買ったりして利益を取る人は、いつまでたっても、今日は5万円儲け、昨日は3万円の損というようなやり方で、せいぜい元本の100万円を保って、毎日いくら儲かった、今日は損したというやり方を続けているままです。一方で、長く持っている人は、100万円が2倍になると200万円になり、100万円儲かり、200万円が2倍になり400万円になると、200万円儲かり、400万円が2倍になり800万円になると、400万円儲かるというように、同じ2倍でも、利益は膨らんでいきます。
売ったり買ったりして利益を得るのと、このように長く持って利益を得るのでは、大きな違いがでてきます。冒頭お話しした通り、人種の違いというより、人間とチンパンジーの差といってよいでしょう。
最近、ある記事に、日経平均が10,000円から20,000円になるのに何年かかり、20,000円が30,000円になるのに何年かかり、30,000円が40,000円になるのに何年かかったという記事がありましたが、この測り方は間違いです。正しい測り方は、10,000円が2倍になり20,000円になるのに何年かかり、20,000円が2倍になり40,000円になるのに何年かかったという倍数の測り方が正解です。
□ ずっと持って、利益が膨らむのを見るには、時間をかけなければならない
毎日いくら儲かったと、日計りでやっていると、利益は膨らんでいくということを体感することはできません。利益が膨らんでいく風景は、雪だるまがどんどん大きくなる風景なのです。たくさんの人が、売ったり買ったりするのが、株式投資と思っているので、このように利益が膨らんでいくということを感じるのは、ごく少ないのです。
バフェットが1994年に買ったコカ・コーラは、当初の配当利回りは5.8％でしたが、30年持って、現在では取得元本に対して54％の配当利回りで、株価は20倍、クレジットのビザは、2008年の配当利回りは0.6％程度でしたが、今では当時の取得元本に対して配当利回りは10％で、株価は13倍。そして、ここから株価が2倍になれば、いま買った人は2倍上昇ですが、当初買った人は、13倍が26倍になるのです。この膨らみ方はすごいものがあります。
言ってみれば、毎日売ったり買ったりしている人は、大して儲からず、一方で市場の流動性（売り買いのしやすさ）を提供してくれるのでありがたいのですが、利益をしっかり取れるのは、じっと長く持っている人と言えるでしょう。
皆さんもぜひ、長く持って、資産が膨らんでいくのを体感してもらいたいものです。
いかがでしたか、今週のメルマガ。このメルマガを、お友達にも紹介して上げてください。また率直なご感想・ご意見もお待ちしています！
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■ 編集後記：
それにしても、自民党の体たらくには、あきれます。政治改革法案は成立しましたが、全く不十分。抜け穴だらけです。領収書を公開するのは10年後。10年たって公開する意味はないでしょう。自民党としては、この難局をじっと乗り切り、鎮静化するのを亀が頭を引っ込めているように待つというスタンスなのでしょう。改革の意欲など、微塵も感じません。では、どうすればいいか。総選挙のときに、われわれがどういう判断を下すかということになります。
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メールマガジン発行者プロフィール：
尾藤峰男 公認投資助言者（RIA）
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局（金商）第905号
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